「Official Guide (OG) の問題は本試験よりも簡単」というのは本当ですか?

GMAT受験生
GMAT受験生

本試験を受験しましたが、全体的に過去問よりも難易度が高いと実感しました。やはり「本試験ではOGのような簡単な問題は出ないので、OGをやっても意味はありません」というネット情報は本当なんですね。

中山
中山

その「ネット情報」は、プロ野球選手を目指している小中学生に対して、「プロには遅い球を投げるピッチャーはいないので、100km以下のボールを打つ練習をしても意味はありません」とアドバイスするようなものかも知れません。

もう一点、「OG の問題は簡単」という部分についても、下記の通り誤解を訂正しておきたいと思います。

Official Guide 問題が本試験や模擬試験の問題よりも「簡単に感じる」原因としては、以下のような理由が考えられます。

Computer Adaptive vs 多様な難易度の問題

模擬試験や本試験では、受験者のレベルに合わせて問題難易度が変動する Computer-Adaptiveであり、受験者にとって常にチャレンジングな問題が出題されるため「難しく感じる」ことが多いです。

一方、OG には、最も易しいレベルから最も難しいレベルまで、あらゆるレベルの問題が含まれているため、平均以上のスコアが取れる人にとっては半分以上の問題を簡単に感じるはずです。

特にMathでは多くの日本人の方が満点近くを取れるため、その実力がある方にとってはOGの80%くらいの問題は簡単に感じるのも当然ではあります。

本試験のプレッシャー

本試験ではプレッシャーや緊張感のため、特に最初の平均レベルの問題でも難しく感じることが多いです。

OG 問題で訓練する際には、時間を測って練習する場合でも、集中力が乱される出来事や急用があった場合は中断してから気を取り直して取り組めます。しかし、それができない本試験では、常に時間に追われて焦ってしまうということがよく起こります。

すぐに正解を確認できない

本試験では、「正解したと思って間違えた」問題に関しても答え合わせができないため、試験中の手応えとスコアがズレることも多いです。

そのようなことが起こると、多くの方が、「やっぱり本試験では易しく見える引っ掛け問題も多く、本試験で高得点を取るのは難しいものだ」と実感させられます。

一方、OG では答え合わせができるため、解いているときは非常に難しく感じた問題でも、正解を確認したり授業の解説を聞いた後では、「こんな簡単な問題だったのか。うっかりせずに注意して解けば本試験では楽に解けるはず」と考え、そのような問題を「簡単な問題」と認識することになります

しかし実際には本試験で同じような問題に出会った際には正解が確認できないため、「今の問題は難しかった」という印象のみが残り、そのまま試験を継続していかなければならないため「本試験の問題は、全体的に難しい」と感じることになるわけです。

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