GMATの初回410点から690点までの道のりは長く険しいものでしたが、先生のフォローのおかげで何とか欧州の学校からGMATで落とされることはないレベルに到達できました。大変感謝しております。
特にVerbalは初回の8点から36点まで向上できたのは中山先生の献身的な支援のおかげです。
バックグラウンド
私は中学受験を経験して以来、所謂”受験”を経験しておらず、基礎学力が非常に低い状態でした。
中学・高校時代に英語・数学はともに苦手な科目であり、10段階の評価でいつも4か5、時として3のような赤点を取ることもありました。
また、出身大学も私立文系であり、勉強開始前からこのGMATという試験には相当苦労するだろうと覚悟して臨みました。
今回、自分の出来の悪さを晒すことになるので非常に恥ずかしいのですが、私の体験を記そうと思った目的は、①:中山先生への感謝、と②:私のような基礎学力の低い状態でもMBA・GMATの受験にチャレンジできるということを伝えるためです。
タイムライン
2022年2月上旬:IETLS 7.0を取得したので、GMATの勉強開始を決意(なお、IELTSのReadingは8だったり、7だったりとReading力は安定せず)
2022年3月上旬:AgosにてVerbal Strategyの受講を開始
2022年4月下旬:Prep初回受験 (Q 40/V 27 560)
2022年6月上旬:AgosにてVerbal Practiceの受講を開始
2022年7月下旬:Verbal Practiceの受講が終了、Prepで650点程度が取れたので、本試験を予約(欧州の学校のみを狙っていたので、ひとまずの目標は650点でした)
2022年8月上旬:本試験1回目スコアキャンセル(Q 42/V 8 410)帝国ホテルタワーのPCが故障しているのではと本気で疑いました。中山先生の個別レッスンで今後の学習方法などについて相談。
2022年9月中旬:本試験2回目スコアキャンセル(Q 48/V 18 540)若干の改善が見られるが、Verbalの改善が引き続き必要と認識する。以降、中山先生の個別レッスン受講開始(9月からは週に1度のペースで計17回受講)
2022年10月上旬:本試験3回目スコアレポート(Q 44/V 30 610)Vは個別レッスンの成果が出始める。欧州の学校の一部は何とかギリギリ出願可能と考え、一旦スコアをレポートする。もちろん勉強は継続。
2022年11月下旬:本試験4回目スコアキャンセル(Q 46/V 26 590)精神的にかなり追い込まれ、私費生ということもあり、GREに転向して受験を翌年にすることも考え始める。
2022年12月中旬:本試験5回目スコアレポート(Q 48/V 36 690)欧州の学校はTop校も含め出願可能となり安堵すると共に、試験終了後即、東京駅のカフェにて中山先生にメールする。
勉強量
勉強量に関しては、7月以降プロジェクトの関係で少し時間が取れる状態だったこともあり、平均して平日は3~4時間、休日は7~8時間くらいの勉強を継続していたと思います。
自分の基礎学力の低さを認識していたので、土日も休むことなく、体調を崩さない程度に追い込みました。
また、本試験は大体8時からの回を予約していたので、夜は基本的に勉強せずに早く寝て、朝型での学習を心がけていました。
なお、本試験の前日に勉強をするかどうかですが、過去の体験記などを読むと勉強しないという方も多くいたのですが、私は勉強していないと落ち着かなかったので、普段通り勉強してました。
勉強時間の確保とその時間帯
前提として、私は朝型だったので最も優先順位の高いものを朝に実行することとしています。
MBA準備期間における優先順位はMBA受験だったので、勉強を朝に実行することとしていました。
この際に意識して実施していたことは以下です。
・業務における打ち合わせは極力午後もしくは夕方に実施するように調整する
=>管理職に昇進していたこともあり、打ち合わせの設定については多少融通が利いたので、頭を使う打ち合わせは午後以降に実施し、朝のフレッシュな状態でGMAT対策に専念するようにしてました。唯一、自社の代表と打ち合わせをする際、代表社員が忙しかったこともあり、やむを得ず朝に打ち合わせが行われることもありましたが、クライアントとの打ち合わせなどは午後以降に希望日程を出すことで調整しておりました。
・業務における作業などは打ち合わせと打ち合わせの隙間時間や夜に実施する
=>これも上記同様ですが、あくまで優先順位はGMAT学習なので、業務上の作業は打ち合わせ後の夜などに実施するように心がけていました。
・業務以外のイベントは極力参加せずに勉強時間に充てる
=>通常の飲み会、遊びの誘いなどは基本的に断っていました。なお、私は独身でファミリーイベントなどもありませんでしたので本当にGMAT漬けの日々でした(人としてどうかなのかと思いながらも、親戚の集まりなども断っていました)。唯一参加したのはお世話になったドイツ人のクライアントが転職を機に帰国することになり、その際の送別イベントだけ参加しました。普段の上司、部下、クライアントとのコミュニケーションについてはランチやコーヒーに行くことで実施し、極力短時間で済むように意識しておりました。GMATの受験が終わるまでは土日も誰かと会ったという記憶がありません・・・。例外はMBAのネットワーキング及び学校調査で、これらは必要に応じて適宜実施していました。
勉強法全般
どの分野に関してもわからない部分(英文解釈、文法、SC/CRの考え方など)や複数回解いているPrepの間違えた問題については原則全て、中山先生にメールで質問をしていました。
中山先生のメールはどんなに遅くとも48時間以内には返信があり、時には5分程度で返信をいただけることがありました。
正直、5日以上経ってから返信を受けても、受講生側も質問内容を再度思い出すことが必要になるので、非効率です。
しかし、中山先生の場合には迅速な対応をいただけるので、大変助かりました。
また、返信を受けて、それでもわからない場合(滅多にありませんが)に追い質問をしても、丁寧に解説いただくことができ、納得しながら学習を進められました。
質問する際に心がけていたのは、間違えた問題(Prepや個別レッスンで提供される教材)をどのような思考プロセスで解いたのかを記載していました。
下記がその一例です。
この思考プロセスを中山先生の思考プロセスに近づけていくことで正答率が安定してきたと思います。
SC
大学受験を経験せず、TOEFL/IELTSの学習の中で文法を学んでいったので、非常に苦労しました。
中山先生の個別レッスンでも恐らく7割くらいはSCの学習に費やしていたかと思います。
12月の本試験前は集中してSCの個別レッスンを受講した結果、36点の獲得に大きく寄与しました。
きちんと意味を取りながら、いかに時間をかけ過ぎずにテンポよく解くかが重要だと思います。
自分で問題を解くときはキッチンタイマーを2分(SCにかけられる最大時間と中山先生から習いました)にセットし、時間感覚を身に付けました。
CR
学習開始時からそれほど大きな苦手意識なく、取り組めました。
時々ある難問(英文解釈における難問)を中山先生にメールで質問することで読解力を高めました。
こちらもきちんと意味を取りながら、文字通りCriticalに解くことを意識しました。
SC同様、キッチンタイマーを3分(CRにかけられる最大時間)にセットし、こちらも時間感覚を身に付けました。
RC
長文読解はTOEFL/IELTSの時から苦手でした。
また、30点を獲得した本試験3回目はRCがよくできた一方で、36点を獲得した回はRCの3問目が非常に難解でその影響かわかりませんが、RC自体のスコアも低いものとなってしまいました。
このようにRCの結果に多少のバラつきは出たものの、RCはGMAT重要単熟語を用いて毎日単語を記憶することで読めるようになっていったと思います。Level Cという出現頻度の低いものまで覚えるようにしました。
また、中山先生の勧めでGREのRC教材を用いて読解トレーニングを実施していました。
こちらも文章量に応じて、タイマーをセットしながら演習を実施していました。
問題演習時及び本番時においては、メモに①、②、③、④と記載し、それぞれの数字の上に問題開始時の時間と問題終了時の時間を記録することでRCの大問にそれぞれどれくらいの時間を要したのかを記録していました。
SC/CR/RCのそれぞれにおいて普段から時間感覚を強烈に意識することで、本番においても時間をかけすぎている/まだもう少し時間をかけられるといった感覚が少しずつ得られるようになったと思います。
その他
試験会場は東京の帝国ホテルタワーと新宿の会場を交互に使っていました。
最も点数が低かった初回と最も点数が高かった最終回は帝国ホテルタワーでした。
特に試験会場の優劣はないと思いますが、新宿会場の方が試験ブースの中が広くて、若干快適なような気がします。
なお、休憩時間はあまり食欲がわかなかったので、ウィダーインゼリーのラムネ味を飲んでやり過ごしていました。
まとめ
前述の通り、中山先生のメール返信の速度からこの先生はいつ休んでいるのだろうかと私が心配になることもあるくらい迅速に対応してくださりました。
100通を超えるメールのやり取りによって、徐々に自分の思考プロセスから中山先生の思考プロセスに近づけ、大幅なスコア改善を達成することができました。
また、Verbalに関してはずっと中山先生の授業のみを受講しており、それで成果が出ました。
したがって、他の予備校はわかりませんが、Verbalに関してはG-Prepと心中という覚悟(他の予備校は受講しない)でも十分満足する成果が出ると思います。
勉強方法は中山先生と相談しながら、自分で集中できる環境を作り上げ、勉強にコミットできるかが大事だと考えています。
700点には届きませんでしたが、基礎力が低い人の体験記として少しでも参考になれば幸いです。
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